シアトルは現在12月31日13時半を回ったところで、まだ10時間半ほど2010年が続く。日本は既に元日の午前6時半過ぎ、初日の出を見ようと頑張ってる人も多いのだろうか(あいにく悪天候の場所が多いらしい)。
2010年は個人的に色々な変化を経験した年で、しばらくオーディオや音楽に没頭できる年ではなかった。本ブログの更新頻度が春から秋にかけて極端に落ちたのはそのせい。しかし12月に入ると時間的にも心にも余裕が出てきて、また音楽を聴き始めた。
今年に買ったCD/SACDの数はクラシックが116枚、その他が8枚。こうして見るとクラシックに傾倒しているのがよく分かる。当然私のシステムもクラシック音楽再生専用に近い。
オーディオ機器に関してはかなり落ち着いていたが、型落ちとなったSonus faber Concertino Domusのスタンド付きを格安で見つけて衝動買いした他に、アナログプレーヤーのアクリルカバー、そしてVienna Acoustics Waltz Grandを注文した(これは1月3日に到着予定)。オーディオ機器に関しては、この3点だけだった。
Sonus faber Concertino Domusはマルチチャンネル専用室のSony STR-DA7100ESに繋いでいて、主にボーカルものを聴くのに使っている。私はスピーカーに関しては食いしん坊で何台持っててもいい。スピーカーは楽器みたいなもので、それぞれに個性と愉しみ方がある。オーディオはスピーカーを替えてこそ面白いと思う。
アナログプレーヤーは現在ラック内に置いているのでカバーは必要ないが、そのうち外に出す予定なので買っておいた。こんなものでも立派な値段がするのだから、オーディオ商売はヤクザである。
そして年末にはVienna Acoustics Waltz Grandを注文した。マルチチャンネル専用室でリア用に使っているブックシェルフはスタンドが部屋のドアと干渉するのでいつかはどうにかしたいと思っていた。Waltz Grandは壁掛け式で薄型なので、ドアとの干渉問題は解決する。それに5本のスピーカーが全てVienna AcousticsのGrand Seriesで統一できる意義も大きい。マルチチャンネルシステムはスピーカーに関して言えばこれでひとつの完成型である。ただ将来的にはセンタースピーカーをメインスピーカーと統一したいと考えている事と、アンプがそろそろ寿命を迎えるので後がまを考える必要性が出てきた。アンプの問題は簡単に解決できるが、センタースピーカーはそうはいかない。Beethoven Concert Grandをもう1本追加するか、サブウーファーを足すか。できる事ならBCGをあと1本見つけたいところだ。買う気まんまんなのにブツが無い。1本売りしてくれないメーカーが多くて困ったものだ。一からやりなおせるなら1本売りしてくれるメーカーのスピーカーにしたかも知れない。
2チャンネルのシステムは故障が無い限りこれで完成なので、2011年以降はマルチチャンネルのアンプとプレーヤーを更新する事くらいしか思い浮かばない。その場合耐久性に疑問があるSonyは避ける。子供の頃からSony一辺倒であった私にとってみれば衝撃的な宣言であるが、それだけSonyの落ちぶれ方が酷いと言う事だ。従って次はDenonにするか、Primareにするか、あるいはMcIntoshにするかで絞る事になる。Denon製品は使った事は無いが、McIntoshとモジュールなどを多く共有している事から信頼性はありそうだ。それに選択肢も多く、SACDマルチもケーブル一本でできるので魅力的。ただ機械そのものに趣味製が無いのが×。Primareは趣味性もありデザインも好きだが、マルチチャンネルプレーヤーが無い。McIntoshでもいいが投資額がキツイし、2チャンネルもMcIntoshなのでできれば違うメーカーのものを使ってみたいところ。クラシック音楽の再生にはマルチチャンネルが最高の規格なのに、選択肢が少ないのは何とも残念である。
マルチチャンネルの他に力を入れたいと考えているのはPCオーディオ。CDはもうPCオーディオでいいでしょう。LINN辺りから良い機械が出ているし、この分野は今後非常に楽しみだ。
2011年は音楽が楽しめるように心にゆとりを持たせる生活を心がけよう。音楽もオーディオも、心に平穏が無ければ全く愉しめない趣味なのだから。