マルチチャンネルで使ってるSonyのアンプがどうも本調子ではない。2割の確率で電源投入後にエラーコードが表示され、そのまま電源が落ちてしまう。発売からすでに6年を過ぎているアンプだし、Sonyのコンシューマーグレードの機器の平均寿命から行くとそろそろ昇天しそうな雰囲気。S-Master Proの音質は非常に気に入っているだけに、新調するなら同じSonyという気持ちもある。しかしSonyは耐久性に難がある。しかも最近のSonyのマルチチャンネルアンプはアナログに回帰していて試聴してもあまりピンと来ない。他にDenonとPrimareを候補に挙げていたが、ここでMcIntoshという選択肢が現れた。
と言うのもいつも通っているオーディオ屋に最後の一台のC45があるとのこと。C45はマルチチャンネルのプリアンプだが、映像回路は無く純粋にオーディオ用のプリアンプだ。C45はC46と共に最近生産終了となったモデルで、C46はC48/C50という後継機が出ているがC45の後継機は噂すら無い。やはりマルチチャンネルオーディオはホームシアターと統合される運命にあるようだ。
そこで早い話がC45というオーディオ専用マルチチャンネル機が無くなる前に確保しておこうという気になり、その最後の一台を購入した。我が家にはMcIntosh MVP871というマルチチャンネルSACDを再生できるプレーヤーがある。現在は2チャンネルシステムに繋がれているが、MVP871を購入した時点では将来McIntoshでマルチも構築できるようにと買ったものなので、いよいよマルチチャンネルシステムもMcIntoshで統一される事になりそうだ。
現在はC2300の上に置いて音を聴いている状態。しばらく使う予定は無いので、今夜中に箱に閉まう事にしている。4時間程聴いた感じでは、真空管プリアンプのC2300と比較するとエッジが鋭く、低域に量感があり。音が明るめ。ボーカルは比較的乾いた感じで、発音がとてもハッキリしている。もちろん、今後のエージングで多少変わるだろう。石と球、それぞれに長所があり、それぞれにファンがいるのもうなずける。マルチチャンネルに今後導入するパワーアンプは石になる予定なので、それぞれの音を楽しもうと思う。