増える一方のディスクをどのように収納するかは多くの音楽ファンの共通の悩みであろうと想像するが、我が家もいよいよ増殖するディスクの収納に手を焼くようになってきた。基本的にCDはパソコンにリッピングするのでディスクはまとめて箱に入れても構わないと言えなくもないが、やはり冊子が見れなくなるのはやはり困る。SACDはプレーヤーで聴かないといけないので、箱に入れてしまうわけにはいかない。
結局落ち着いたのはバインダーに収納するということ。ただ普通に売ってるバインダーは安っぽいものばかりなので、本革製の良質のものをオンラインで探した。このバインダーは
Gallery Leather社によるもので、珍しくアメリカ製で、しかも全てが手作り。中のスリーブも密閉タイプなので、上からホコリが入る心配もない。私は全てブラックを注文したが、他に様々な色が用意され、刻印サービスなども行っているので様々なカスタマイズができる。
本革と謳っているものの、これは「Bonded Leather」と言う素材で本革の天然繊維と人工繊維を混ぜ合わせたもの。本革とビニールの中間に位置し、両者の長所を併せ持った素材だ。見た目や触った感触は本革に近いが、耐久性がある。
バインダーに整理するにあたって一番悩んだのは「どのように整理するか?」であった。作曲家で整理するか、演奏者、オーケストラ、指揮者、曲の種類、などなど。悩んだ挙げ句、レーベル別で整理することにした。私は棚に整理していた時もレーベル別だったが、結局レーベル別にした方が私にとっては何がどこにあるか探し易いからだ。
ただひとつ問題がでてきた。それはディスクによっては冊子の大きさが規格外でスリーブに入らないこと。その筆頭はAlia Voxで、このレーベルのディスクは冊子がとても分厚く、シリーズによっては立派な本だったりする為だ。従ってAlia Voxのディスクは全て冊子無しで収納した。幸いAlia Voxのディスクはフルカラーグラフィックが印刷されているので、美しいだけでなく何のディスクかも一目瞭然だ。他にharmonia mundiは冊子のサイズに統一性が無い為に難儀した。物によっては糊付けされているものさえある。こういう「規格外」のものは諦めざるを得ない。
ここでひとつ疑問に思った。それは何故冊子が電子化されていないのか、ということだ。CDはリッピングして聴く事が当たり前になりつつあるこの時代、みんなは冊子を必要としていないのであろうか?iPadなどでiTunesがコントロールできるのだから、冊子の電子規格も統一してiTunesで読めるようにすれば様々な悩みが解決すると言うのに。
しかしバインダーに収納する事によって、部屋の壁ひとつが空くというのは素晴らしい事だ。バインダーのデザインも美しいので、沢山並んだ姿はインテリアにもなる。試しに3冊だけ注文していたが、取りあえず全てのSACDが収納できるように7冊追加注文した。CDもそのうち全てバインダーに収納しようと思う。