我が家のマルチチャンネルオーディオはSony STR-DA7100ESとSony DVP-NS9100ESというシンプルな構成だ。この2台で過去3年間は随分素晴らしい音楽を聴かせてもらった。ここアメリカではソニーは既にESシリーズを販売しておらず、オーディオに関してはこれが恐らく私のソニーとの最後の付き合いになる可能性が大きい。S-Master Proの音は個人的に高く評価していたのに、途中からデジタルアンプを無かった事にしたいようなソニーの態度に不信感を覚えていたのでちょうど良い。
現在待機中のMcIntosh MVP871とアナログマルチチャンネルのプリアンプMcIntosh C45が未だに稼働していないのは、まだマルチチャンネルアンプが決まっていないから。積極的に探していないのは、ソニーが未だに動いていることと、この音がとても気に入っているからである。
実は今年のCESにてMcIntoshから新型のマルチチャンネルアンプが発表されるとあって、期待していた。そしてベールを脱いだそいつはこんな姿をしていた。
この異形のMcIntosh、200W x 7のマルチチャンネルアンプだがトレードマークのブルーメーターをデジタルLEDメーターに変更、そしてシャシーを簡素化して低価格化を図ったモデルとのこと。低価格化、と言っても現行のMC207と比較してたったの$2000の差であって、安っぽい筐体と何と言ってもブルーメーターが省かれたモデルとあって、個人的にはあまり食指は動かない。いや、実はブルーメーターなど無くても良いのだが、このLEDメーターは写真で見る限り気持ちが悪い。いっその事メーターなど省いてもらっても良かったのだが。将来的にMcIntoshを買うとしたら、中古でもやはりMC205かMC207のどちらかにするであろう。ただし、特にMcIntoshでなければならないと思っている訳でも無いので、気長に考えるとしよう。